5月12日から14日に幕張メッセで開催された第52回日本理学療法学術大会学会で高林知也助教(バイオメカニクスLab、運動機能医科学研究所)が昨年度,発表した下記の発表が評価され,奨励賞を受賞しました.数多くの発表演題の中から高い評価を受けての受賞となっております.
タイトル:ランニング中における後足部,中足部,前足部間の協調性パターンの定量化
演者:高林知也,江玉睦明,横山絵里花,金谷知晶,徳永由太,久保雅義
研究の概要:
本研究は,これまでの運動連鎖ではわからない,ランニング中における後足部,中足部,前足部の運動量を協調性パターンとして分類しました.その結果,中足部は後足部と同程度の運動量で回内,かつ前足部よりも大きな運動量で回内することを明らかにしました.この結果より,ランニング中は特に中足部の動きが重要であることが示唆されました.
研究者のコメント:
近年,幅広い年齢層で男女問わずランニングに人気が高まっています.一方で,ランニング障害の発生率も増加しており,このランニング障害の発生を予防することは社会的な急務となっています.バイオメカニクス的な研究において,2つのセグメントの運動量を定量化することはランニング障害発生メカニズムを明らかにするうえで重要であることが報告されています.本研究は足部ランニング障害の予防や治療展開への基礎的知見つながると考えています.このような貴重な賞をいただき,大変光栄に思います.これを励みにさらに研究活動に精進し,臨床現場に生かせる知見を発信しようと考えています.
授賞式のときの写真です
(大分大学河上先生とのお写真)