★小島翔助教(理学療法学科,神経生理Lab,運動機能医科学研究所所属)の海外留学報告(2018.04.27)

 小島翔助教(理学療法学科,神経生理Lab,運動機能医科学研究所所属)がオーストラリアのアデレードに留学を行いました.小島先生からの海外留学のご報告を掲載させていただきます.

小島先生からのご報告:

 今回,2017年12月~2018年3月までの3ヶ月間,研究活動をメインとして短期留学をさせて頂きました.本学には,教員の短期留学をサポートするシステムがあり,国際的に情報発信している研究機関に所属することで,最新の知見や情報を授業や自身の研究に生かすことが目的とされています.

 私は,これまで運動するときや感覚が入るときに脳の活動がどのように変化するのか,また一定時間の運動や感覚入力によって脳の活動が変化するのか否かについて研究を行ってきました.今回,私が行っている研究分野で著名なMichael Ridding教授にご指導をいただくため,オーストラリアのアデレードに短期留学してきました.

今回の留学の目的は,下記の3つです.

① 脳活動の変化を記録するための新たな計測手法について学ぶこと

② 国際的に情報発信するための新たな知識や技術を学ぶこと

③ 継続的に共同研究できる施設の開拓のため

 私が滞在したアデレードは,日本と季節が逆であり,夏の気候でとても過ごしやすかったです.また,町としては新潟市よりも少し小さいですが,イベントが多く開催されていたり,きれいなビーチがあったり(写真1),とても活気のある楽しい町でした.また,本学科の海外研修先のひとつでもあり,留学中にオーストラリア研修中の学生も訪問してくれました(写真2).

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写真1.アデレードのビーチ

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写真2.本学科の学生(学生の海外研修地のひとつがアデレードです)

 その町にある,The University of Adelaide内に設置されている,The Robinson Research InstituteのNeuroPADという研究グループにvisitor researcherとして所属させていただきました(写真3).このグループでは,主に認知的な課題や運動機能と脳活動との関連や,一定の脳刺激介入で脳活動がどのように変化するかなど研究しています.その中で私は,健康スポーツ学科の山代先生とともに,運動練習による運動成績向上と脳活動変化との関連を明らかにするプロジェクトを進めることになりました(写真4).留学期間では,研究グループの研究員と複数回のミーティングを重ね,解析方法やデータの解釈等多くの知識と刺激をもらうことができました(写真5).

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写真3.研究所メンバーとのクリスマスランチの様子

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写真4.実験の様子

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写真5.Dr. Rothwell,Dr. Ridding,山代先生とミーティング後

 国際的に常に情報発信している研究施設では,研究論文を継続的に発表しており,そのような継続性が重要であると再認識しました.本学には,国際的な研究機関に引け劣らない研究設備があります.本学教員は,各研究分野で研究を進めながら授業等を行っているため,授業の中にも最新の知見が紹介されています.今回の短期留学で学んだこと感じたことを活かして,今後も研究活動を継続的に行うとともに,その成果を授業等に還元していきたいと思います.

 理学療法学科では,学生の国際交流だけではなく,教員の国際交流にも積極的に行っており,国際的に活躍できる人材の育成を図っております.