昨年度末で理学療法学科を退官されました小林量作 前教授(ヘルスポロモーションLab所属)よりメッセージを頂きました.
小林先生は,長年にわたり本学での教育・研究に多大な貢献をしていただきました.小林先生からのメッセージはこれから理学療法士を目指す高校生・本学の学生にとっても非常にありがたいメッセージだと思います.
小林先生,ありがとうございます.
Q.理学療法士になってよかったと思うことは何ですか?
A:患者さんに1対1で向かい合えて、自己裁量の広いことが魅力です。例えば、自分自身の考えで、患者さんを検査して治療プログラムを決められることは、自身の能力・研鑽がそのまま反映します。同時に自己責任も伴います.
Q.新潟医療福祉大学での一番の思い出は何ですか?
A:順番はつけられませんが、いろいろなことを思い出します。
学生と一緒に山登りしたこと、夏の濁川公園のスイカ割り、久保ゼミとの合同キャンプ、3・4年生との交流会(コンパ)などの活動が思い出として残ります。“遊んだ”ことしか思いださないと想像されるかもしれませんが、実習地訪問で学生に泣かれたこと、国試勉強で成績が伸びずに悩んでいた学生など‥‥、も思い出します。
Q.新潟医療福祉大学の在学生へのメッセージをお願いします.
A:学生時代は、人生で最もエネルギーがある時と思います。
知的満足もあり、アルバイトで社会に触れることもあり、恋愛もあり、そして4年生では実習で、卒業研究で、就活で、国試勉強で、いくつもハードルを越えなければなりません。どんなことでも全力でガンバルことは、すべてが人生の糧になると思います。
私がどの時代に戻りたいと聞かれたら、迷うことなく学生時代に戻りたいと答えます。
Q.新潟医療福祉大学の卒業生へのメッセージをお願いします.
A:多くの卒業生は臨床現場で働いています。
時々、卒業アルバムに書いた言葉です.学生時代に私の母校の学院長から贈られた言葉をそのままメッセージとして贈ります。
「時に癒し しばしば支え つねに慰む」(原語は仏語)
出典:砂原茂一著、『医者と患者と病院と』岩波新書
Q.これから新潟医療福祉大学や理学療法学科に進学を考えている高校生へメッセージをお願いします.
A: 私の高校生の頃は,自分の将来像をはっきりイメージできていませんでした.18歳で確固たる将来像をイメージすることは,なかなか難しいことです.少しでも具体的なイメージを持とうとしたら,あこがれる職業の現場を見学することでしょう.
保健医療福祉職は対人関係がベースにあります.この職域の中に自分の将来像を描くのであれば,新潟医療福祉大学はその希望に応えてくれるのではないでしょうか.