2021年6月19日(土)~20日(日)に第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会の国際セッションであるAsia PReventがオンラインで開催されました. 本学からは理学療法学科の運動生理Labに所属されております教員の椿淳裕教授, 堀田一樹講師 (現: 北里大学理学療法学専攻), 大学院修士課程2年の一杉直樹さんが研究成果を世界に発信し, 4月6日に優秀賞受賞の連絡がありました! 運動生理Labでは, 血流・酸素などに着目して脳や骨格筋など様々な臓器における研究を行っています.大学院生を含めて同時に3名が受賞したことは快挙であるとともに,この領域において高い評価を得る研究であることが示されました.
発表者名, 演題タイトルは以下の通りです.
Atsuhiro Tsubaki, Shinichiro Morishita, Kazuki Hotta, Tatsuro Inoue, Yuta Tokunaga, Sho Kojima, Weixiantg Qin, Hideaki Onishi. Cerebral blood volume and oxygen exchange in the prefrontal cortex changes during and after 20-min moderate-intensity cycling exercise.
Kazuki Hotta, Yutaka Fujii, Keiya Matoh, Mitsutoshi Ikeda, Saya Umeki, Tatsuro Inoue, Shinichiro Morishita, Atsuhiro Tsubaki. Skeletal muscle PO2 kinetics during hyperoxemia.
Naoki Hitosugi, Kazuki Hotta, Mutsumi Osuga, Kurumi Hori, Tatsuro Inoue, Shinichiro Morishita, Atsuhiro Tsubaki. Effect of Passive Calf Muscle Stretching on Popliteal Artery Blood Flow and Gastrocnemius Muscle Oxygenation.
受賞した3名からのコメントです.
椿淳裕教授からのコメント
2015年,2018年に続き,2021年のAsiaPReventで優秀賞をいただくことができました.ありがとうございました.
本研究は,運動療法の1つの方法である中強度での有酸素運動中に,脳血流や脳での酸素利用がどのように変化するかを示しました.臨床に繋がる基礎的な研究を継続するとともに,臨床でも応用できるよう引き続き取り組む予定でおります.ご指導下さった運動生理Lab関係者に御礼申し上げます.
堀田一樹講師からのコメント
今回新潟医療福祉大学から3名の受賞ということで大変嬉しく思っています。また、国際セッションでの評価ということで、嬉しさは倍増です。3演題のタイトルにはいずれも “酸素” というキーワードが入っています(Oxygenation, O2, oxygenなど)。酸素輸送は運動生理学の基本であり、今後も研究を進めていきたいと思います。サポート頂きました教職員各位に改めて御礼申し上げます。引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
一杉直樹さんからのコメント
この度、2021年度Asia PReventで優秀賞という栄えある賞をいただきました。今回の受賞は運動生理Labの先生方から辛抱強く、また暖かいご指導をいただいたお陰であります。先生方や本研究に関わって下さった全ての方に心より御礼申し上げます。
本研究は、卒業研究として取り組んだものであり、骨格筋を栄養する動脈の血流と骨格筋酸素動態について,骨格筋へのストレッチング中の変化を報告しました。今後とも研究活動に励み、理学療法の発展に携わることができるよう精進を重ねて参ります。