2022年6月8日(水)~11日(土)に第68回日本不整脈心電学会学術集会が開催されました.本学から運動生理Labに所属する大学院博士課程の武田智徳さん(埼玉医科大学国際医療センター,作業療法士)が研究成果は発信し,メディカルプロフェッショナルベストアブストラクト優秀演題賞を受賞しました.運動生理Labでは,基礎的な研究だけでなく内部障害に関連する臨床研究も行っています.心疾患を有する方に対する日常臨床のなかで生まれた臨床疑問を解決する研究も対象であり,医療機関との共同研究も積極的に行っています.当学会でリハビリテーション関連職種,特に作業療法士が受賞することは快挙であるとともに,心疾患を有する方に対しての作業療法の必要性が評価された研究であることがしめされました.
発表者名,演題タイトルは以下の通りです.
武田智徳,椿淳裕,鈴木真弓,水村翔,国府田剛,森まゆか,金井利沙,寺崎義貴,池田礼史,加藤律史,内田龍制,牧田茂.心臓デバイス術後早期からの肩関節可動域練習の安全性
武田智徳さんからのコメント:
この度,第68回日本不整脈心電学会学術集会でメディカルプロフェッショナルベストアブストラクト優秀演題賞といういただくことができ,大変うれしく思っています.この受賞は指導教員である椿教授をはじめ運動生理Labおよび新潟内部障害リサーチミーティングのメンバー,当院の心臓内科医,リハビリスタッフ,心臓デバイス専属看護師といった多職種の方からご指導いただいたお陰だと思います.研究に関わってくださいました方々に御礼申し上げます.
本研究はペースメーカ,植込み型除細動器,心臓再同期療法の手術を行った方の植込み側の上肢の挙上の安全性を日常診療のデータから抽出して報告しました.今後も,臨床と研究を並行して励み,心疾患に対する作業療法の発展に貢献したいと思います.