本日は,3年生が選択科目として受講する徒手理学療法学の授業についてご紹介して参ります.
徒手理学療法とは,その名前の通り理学療法士自身の手による検査や治療方法で,様々な治療手技が世界中で体系化され,実践されています.近年よく耳にすることがある“筋膜リリース”なども徒手療法の一部と言えます.そのような徒手理学療法を日本,アメリカ,ノルウェー,オーストラリアで学んで実践してきた教員4名が授業を担当しています.
授業では.徒手療法に関する簡単な概要説明のあと,それぞれの手技に関して,どのような場面で,どのように行うのかを教員がデモンストレーションしていきます.下の写真では,腰椎を動かす手技のデモンストレーションを行っています.
その後,学生がグループとなり,実技練習を行っていきます.しかし,デモンストレーションを見るだけでは実際の触り方や動かし方のポイントは十分に伝わりません.そのため,実技練習中に教員が各学生のところを周り,分からない部分を個別に指導していきます.
それらの各手技を学生同士で練習し,今後の臨床実習や理学療法士として働き始めてからも活用できる技術を身につけていきます.
徒手的に筋肉や関節を動かすことで,すぐに体の動きが実感できることが徒手理学療法の特徴のひとつです.そのため,わかりやすく結果が出ることも多いため,学生も興味を持って実技練習を行っていました.
さらに徒手療法を専門的に学びたい学生には,本学大学院の「高度専門職業人プログラム」の中に「臨床徒手理学療法コース」も用意されています.そのようなコースの中で,大学卒業後,さらに技術を習得することも可能となっています.