関根千恵助教(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)の研究論文が、国際誌『Isokinetics and Exercise Science』に採択されました!
【研究概要】
大学女性アスリート(陸上短距離選手,バレーボール選手,バスケットボール選手)を対象に腰痛既往の有無で体幹筋の筋厚(厚さ)と筋輝度(骨格筋内の脂肪・線維組織の程度を推定する指標)を比較しました.陸上短距離選手の右腰部多裂筋の筋厚は,腰痛既往のない群に比べて,既往のある群で薄いことが明らかになりました.いずれのスポーツにおいても腰痛既往の有無で筋輝度に差はありませんでした.
【コメント】
本研究の結果から,大学女子陸上短距離選手では,腰部多裂筋の厚さが腰痛に関係することが明らかになりました.今後は筋の形態だけでなく,スポーツ動作中の筋活動や関節の動きに着目した検討を行う必要があると考えています.
原著論文情報
Sekine C, Yokota H, Hirabayashi R, Akuzawa H, Ishigaki T, Kikumoto T, Edama M. Comparison of trunk muscle thickness and brightness in collegiate female athletes with and without a history of low back pain. Isokinet Exercise Sci {in press}.