井上達郎准教授(理学療法学科、運動生理Lab、運動機能医科学研究所)の研究論文が国際誌『Clinical Nutrition』に採択されました!
【研究の概要】
加齢に伴う骨格筋量低下や筋力低下を主とするサルコペニアは高齢者の要介護状態や健康障害のリスク因子であることが数多く報告されています.一方で,小児においても慢性疾患などの影響で骨格筋量や筋力が低下し,青年期や大人になってからの健康状態に影響を及ぼす可能性が考えられます.本スコーピングレビューでは,小児のサルコペニアについて,既存の研究を網羅的に検索し,小児の骨格筋量や筋力の測定方法,サルコペニア診断についての実態を把握することを試みました.
【研究者のコメント】
我々のスコーピングレビューによって,小児のサルコペニアに関する研究研究が一定数存在するものの,その定義は確立されていないことが明らかになりました.今後は,小児の骨格筋量やサルコペニアの定義の確立が必要であると考えます.
原著論文情報
Tatsuro Inoue, Hidetaka Wakabayashi, Fumiya Kawase, Yoji Kokura, Tetsuya Takamasu, Dai Fujiwara, Keisuke Maeda. Diagnostic criteria, prevalence, and clinical outcomes of pediatric sarcopenia: A Scoping Review. Clinical Nutrition. doi: doi.org/10.1016/j.clnu.2024.06.024