第8回日本循環器理学療法学会学術大会 参加報告

11月23~24日に開催された第8回日本循環器理学療法学会学術大会において,本学理学療法学科学部4年生 運動生理Lab 川尻陽菜さん (20期生),卒業生の 長澤朋枝さん(19期生:魚沼基幹病院),運動生理Lab教員の田宮創助教,椿淳裕教授がそれぞれ発表を行いました.他にも,4名の学部生が学会に参加し,最新の知見に触れる機会を得てきました!

本大会では主に循環器理学療法の領域で活躍する理学療法士が集まり,循環器理学療法学の発展に寄与する報告が盛んに行われていました.



臨床現場で働く沢山の理学療法士と対等に肩を並べて,学部4年生の川尻さんは堂々と発表を行うことができました.卒業生の長澤さんは,血流量を増加させるストレッチング法についての検証を行い,臨床で応用できる可能性を示しました.
 循環器理学療法の領域において,これまでは大きな血管の循環に着目することがほとんどでした.しかしながら,近年では小さい血管の循環に着目する重要性が示されてきています.本学理学療法学科の田宮創助教と椿淳裕教授は,大小血管の循環の基礎研究に関するシンポジウムを行い,循環器理学療法への新たな応用について言及しました.シンポジウムを通して,非常に多くの質疑応答が交わされ,シンポジウム終了後にも活発な討論が続きました.
今回の経験を活かし,今後も社会に還元できる研究成果を発信していきます!

発表演題は下記になります.

一般演題:ポスター


・川尻 陽菜,田宮 創,吉野 琢朗,斎藤 真太朗,塩谷 拓馬,椿 淳裕:ベルト型骨格筋電気刺激が全身及び下肢導管動脈の血行動態に与える即時効果
一般演題:口述
・長澤 朋枝,齋藤 優花,田宮 創,椿 淳裕:スタティックストレッチングにおける伸張時間と反復回数の違いが膝窩動脈の血行動態に与える即時効果

企画シンポジウム:口述
・田宮創:骨格筋微小循環の特性と理学療法への応用 ~ヒトを対象とする基礎研究からの知見~
・椿淳裕:マクロ,ミクロの循環から考える循環器理学療法学