石垣智恒助教（理学療法学科，スポーツ医科学Lab，運動機能医科学研究所）と古戸一星さん（理学療法学科20期生，南東北福島病院）の論文が，国際誌「Journal of Shoulder and Elbow Surgery」に採択されました！

本研究は野球選手で多く見られる内側肘関節障害の予防には、第2指（人差し指）を曲げる筋力が重要である可能性を報告しています．

【研究概要】
本研究では、投球動作の繰り返しが肘関節の安定化に重要な前腕屈筋回内筋群の筋力や前腕屈筋共同腱の力学的強度におよぼす影響を調べました。その結果、握力や個々の指を曲げる筋力は低下した一方で、前腕屈筋共同腱の力学的強度は変化しませんでした。しかし、第2指（人差し指）を曲げる筋力の低下（疲労）が顕著な選手では、握力を発揮をしても前腕屈筋共同腱を硬くできないことが明らかとなりました。

【研究者（古戸さん）からのコメント】

　
本研究において疲労による筋力低下が認められた筋を強化することで、投球障害の予防につながる可能性があると考えています。
現在私は、南東北福島病院の整形外科班として新潟医療福祉大学で培った知識や技術を活かして患者様のリハビリテーションに携わっています。今回の研究成果を活かして、投球障害の予防や治療をはじめとする整形外科分野で活躍していきたいと思っています。